今回入荷したGustavsberg ホワイトウェアCup&Saucerについて、商品ページではご紹介できなかった詳細をこちらでお伝えしたいと思います。
このCup & Saucerを手にするとまず気づくのはとても普遍的なかたちです。これ以上でも以下でもないことです。手にしてみるとカップの重さもハンドルの持ちやすさもとてもバランスがいい。シンプルなフォルムの中に、長年磨き上げられてきたプロポーションへのこだわりが宿っています。
上部に向かってゆるやかに開くカップの口、ソーサーとのバランス、どこを見ても「過剰」がない。このかたちで抽象的なパターン、植物や自然のモチーフなど絵付けされたCup&Saucerもあり、カラフルで遊び心があります。シンプルなかたちだからこそどんなパターンとも調和しそれぞれに美しい表情を見せてくれます。
このホワイトウェアCup&Saucerの表面を見ると釉薬によって磁器特有の滑らかな質感と光沢があり、ところどころ釉薬の揺らぎがあるところが手仕事の良さを感じます。
Gustavsbergの歴史を語るとき欠かせない人物がいます。1917年からGustavsbergのアーティスティック・ディレクターを務めたWilhelm Kåge(ヴィルヘルム・コーゲ)は、「スウェーデン・モダニズムの父」とも呼ばれ、機能と美を一体のものとして追求しました。
Kågeが掲げた「より美しい日用品」という概念は、同時代に柳宗悦が日本で提唱していた民藝の思想(無名の職人が日々の暮らしのために作る道具にこそ、真の美は宿るという考え方)と深いところで響き合っています。美しいデザインを日常の道具に宿らせるという思想はGustavsbergのブランド哲学の礎となり、この哲学を今もなお伝えてくれているように感じます。
