My Favorites 03
My狛犬
東京・神楽坂の赤城神社で狛犬を見たとき、衝撃を受けました。一般的に知られている狛犬とは少し違う。いや、ぜんぜん違う。狛犬の髪型がおかっぱなのです。
このおかっぱの狛犬は江戸時代に作られた「加賀白山犬」という珍しい形式の模刻で、2010年の境内再整備の際に奉納されたものです。加賀白山犬は、霊峰・白山の信仰ゆかりの地域(石川県、岐阜県、福井県など)に多く見られます。
我が家の狛犬
おかっぱ頭の狛犬が欲しいと思っていたところ、知人からある店に狛犬があると教えてもらい購入しました。お店で聞いたのは「肥前狛犬」だということ。けれど、どうしても違う気がして調べるうちに越前狛犬ではないかと思うようになりました。
越前狛犬は福井の石「笏谷石(しゃくだにいし)」で作られた形式で、戦国期から江戸末期にかけて作られました。笏谷石は船で各地へ運ばれた石材で、その航路に沿って日本海側の神社に伝わったと考えられます。
そして調べていくと、私の狛犬と本当にそっくりな狛犬が舞鶴市にいたのです!!推測でしかありませんが、同じ職人が作ったのか、その弟子が作ったのか……などと想像してしまいます。
狛犬の魅力
名もなき職人たちは、狛犬という想像上の生き物を思い描きながら、自分なりのオリジナリティを込めて彫ったのかもしれません。それが広まって地域ごとの特徴になり、今でも謎が多いところが狛犬の見飽きない魅力です。近年は古いものから新しいものへの交換が進み、似たような狛犬ばかりになってきています。
我が家に来た狛犬がもともとどこにあったのかはわかりません。けれど、どこかの神社の参道で長い間鎮座していたのかと思うと愛おしくなります。
